退職したい意思は伝えているのに、会社が退職日を決めてくれず、話が進まない状況に悩んでいる人は少なくありません。引き止めや人手不足を理由に先延ばしにされると、いつ辞められるのか分からず、不安だけが大きくなります。
しかし、退職日は会社の都合だけで自由に引き延ばせるものではありません。状況を正しく整理し、適切に対処すれば、退職日を明確にすることは可能です。
【結論】
- 退職日が決まらないのは、会社側の引き止めや都合が原因であることが多い
- 退職日は必ずしも会社が決めるものではなく、法律上のルールがある
- 対応を誤ると、退職が長引いたりトラブルに発展する可能性がある
- 退職日を確実に決めたい場合は、弁護士が対応する退職代行が有効な選択肢になる
退職日が決まらない状況とはどのようなケースか

退職の意思を伝えているにもかかわらず、退職日が決まらない状況には、いくつか典型的なパターンがあります。多くの場合、会社側の都合や判断によって話が先延ばしにされており、本人の意思とは無関係に退職日が曖昧なままになっています。ここでは、実際によく見られるケースをご案内します。
会社が退職日の回答を先延ばしにするケース
退職の申し出に対して、会社が「少し待ってほしい」「後日改めて話そう」といった形で明確な回答を出さないケースがあります。このような場合、表向きは調整や確認を理由にしていても、実際には退職を引き止めたい意図が含まれていることも少なくありません。回答がないまま時間だけが過ぎると、退職日が決まらない状態が続き、本人にとって大きな負担になります。
引き継ぎや人手不足を理由に決めてくれないケース
引き継ぎが終わっていない、人手が足りないといった理由で、退職日を決めてもらえないケースも多く見られます。会社側としては業務への影響を避けたい考えがありますが、こうした事情だけで退職日を無期限に延ばすことは適切とは言えません。本人が退職の意思を明確にしているにもかかわらず、会社の事情を優先され続けると、退職の話が前に進まなくなります。
会社が退職日を決めてくれない理由

退職日が決まらない背景には、会社側のさまざまな事情があります。本人に明確な退職意思があっても、会社の判断や都合によって話が進まないケースは珍しくありません。ここでは、会社が退職日を決めてくれない主な理由をご案内します。
退職を引き止めたい意図がある場合
人材不足や業務への影響を懸念し、会社が退職を引き止めたいと考えている場合、退職日の決定をあえて先延ばしにすることがあります。明確に反対するのではなく、話し合いを続ける姿勢を見せながら結論を出さないことで、退職を思いとどまらせようとするケースです。このような対応が続くと、退職日が決まらないまま時間だけが経過してしまいます。
社内手続きや管理上の都合を優先している場合
社内の承認フローや人事手続き、後任の配置などを理由に、退職日を決めてくれないこともあります。会社としては管理上の都合を整えたい考えがありますが、それが理由で退職日を無期限に延ばすことは適切とは言えません。本人の退職意思よりも社内事情が優先されると、退職日が決まらない状況が長引く原因になります。
退職日が決まらないときにやってはいけない対応

退職日が決まらない状況が続くと、不安や焦りから誤った対応をしてしまいがちです。しかし、対応を間違えると、かえって退職が長引いたり、会社との関係が悪化したりする可能性があります。ここでは、退職日が決まらないときに避けるべき対応をご紹介します。
曖昧な返事のまま出勤を続けてしまう
会社から明確な回答がないまま、「とりあえず様子を見る」として出勤を続けてしまうと、退職の意思が弱いと受け取られることがあります。その結果、会社側が退職日を決める必要性を感じず、話がさらに先延ばしになるケースもあります。退職日が決まらない状況では、曖昧な態度を取らず、自分の意思をはっきりさせることが重要です。
感情的に強く対立してしまう
退職日を決めてくれないことに不満を募らせ、感情的に強く主張してしまうと、会社との関係が一気に悪化する恐れがあります。強い言葉や対立的な態度は、話し合いをこじらせる原因になりやすく、退職手続きが円滑に進まなくなることもあります。冷静さを失わず、事実と意思を整理して伝えることが、不要なトラブルを避けるために欠かせません。
退職日が決まらない時の現実的な対処方法

退職日が決まらない状況を解消するためには、感情や憶測ではなく、具体的で現実的な対応を取ることが重要です。会社の反応を待ち続けるのではなく、退職する側として取るべき行動を整理し、段階的に進めていく必要があります。
退職意思と希望日を明確に伝える
退職日が決まらない原因の一つに、退職の意思や希望日が曖昧に伝わっているケースがあります。「近いうちに辞めたい」「タイミングを見て」といった表現では、会社側が判断を先延ばしにしやすくなります。退職する意思が固まっている場合は、退職すること自体と、希望する退職日を具体的に伝えることが重要です。
会社の回答期限を区切って対応する
退職日について話し合っても結論が出ない場合は、会社に対して回答期限を区切って対応することも一つの方法です。いつまでに回答が欲しいのかを明確に伝えることで、話を前に進めやすくなります。期限を設けずに待ち続けると、退職日が決まらない状態が長引く原因になります。
退職日が決まらない場合の法的の考え方

退職日が決まらない状況が続くと、会社の判断に従うしかないのではないかと不安になる人もいます。しかし、退職については法律上のルールが定められており、会社の同意がなければ辞められないというものではありません。ここでは、法的な考え方を弁護士の目線で解説します。
法律上の退職のルールと期間の考え方
期間の定めがない雇用契約の場合、退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば、原則として退職が成立します。法律では、退職の申し出から一定の期間をもって雇用契約を終了できる仕組みが定められています。就業規則や社内ルールがあっても、法律上の考え方が優先される場面があるため、会社の都合だけで退職日を無期限に延ばすことはできません。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
民法第627条1項
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
会社の同意がなくても退職できるケース
退職は、必ずしも会社の同意を前提とするものではありません。退職の意思が明確であり、法律上の要件を満たしていれば、会社が退職日を決めてくれない場合でも、退職は可能です。会社が引き止めや調整を理由に結論を出さない場合でも、法的には退職できるケースがあることを理解しておくことが重要です。
退職日が決まらない状況では退職代行の利用も有効

会社が退職日を決めてくれず、話し合いも進まない場合、自分だけで対応し続けることが負担になるケースがあります。そのような状況では、退職代行を使うという選択肢も現実的です。
会社と直接やり取りせずに退職日を確定させる方法
退職代行を使うと、会社との連絡や交渉を第三者に任せることができます。自分では何度伝えても退職日が決まらなかった場合でも、退職の意思を正式に伝え、退職日について整理を進めることが可能です。精神的な負担を減らしつつ、退職日を明確にしたい場合には、有効な方法の一つといえます。
退職日を決めたいときは弁護士の退職代行がおすすめの理由
退職日が決まらない状況を確実に解消したい場合、弁護士が対応する退職代行を選ぶことには明確な理由があります。退職日は法律と密接に関わる事項であり、誰がどこまで関与できるかによって、対応できる範囲が大きく異なります。
民間業者が退職日を決めるのは違法(非弁行為)の可能性が高い
民間の退職代行業者は、退職の意思を伝えることはできても、退職日を法的に確定させたり、会社と条件交渉を行ったりすることは原則できません。退職日をいつにするかを会社と調整する行為は、法律上、弁護士にしか認められていない業務に該当する可能性があります。そのため、民間業者が退職日を決める形で介入すると、非弁行為と判断されるリスクがあります。退職日を確実に決めたい場合は、最初から弁護士が対応する退職代行を選ぶ方が、安全かつ現実的です。
退職日が決まらないと悩んだら弁護士法人みやびへ相談を

退職日が決まらず、会社が決めてくれない状況が続くと、精神的にも時間的にも負担が大きくなります。話し合いで解決できるケースもありますが、先延ばしが続いている時点で、自力では前に進みにくい状態になっていることも少なくありません。確実に退職日を決めて次の生活に進みたい場合は、弁護士に相談することが現実的な選択肢になります。
会社が決めてくれない場合でも退職日を整理できる
弁護士法人みやびに相談すれば、退職日が決まらない原因を法的観点から整理した上で、退職の進め方を明確にできます。会社が退職日を決めてくれない状況でも、必要な手続きを踏みながら退職日を確定させる方向で進めることが可能です。退職を引き延ばされて不安が強い場合ほど、早い段階で相談することで、余計なトラブルや長期化を避けやすくなります。

弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
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退職日が決まらないときのよくある質問
退職日が決まらずに悩んでいる人からは、似た内容の質問が多く寄せられます。ここでは、特に問い合わせの多い疑問について、簡潔に整理します。
会社が退職日を決めてくれない場合はどうなりますか
会社が退職日を決めてくれなくても、法律上の要件を満たせば退職は可能です。会社の同意が必須というわけではありません。
退職日は会社が決めるものですか
退職日は必ずしも会社が一方的に決めるものではありません。労働者の退職意思と法律上のルールが基準になります。
退職日をはっきり決めずに待ち続けると不利になりますか
曖昧なまま出勤を続けると、退職の意思が弱いと受け取られる可能性があります。結果として退職が長引くリスクがあります。
退職日が決まらないときに退職代行は使えますか
利用は可能ですが、退職日を法的に整理したい場合は、弁護士が対応する退職代行を選ぶ方が安全です。
弁護士に相談すると必ず退職日を決めてもらえますか
状況によりますが、法的に整理することで、退職日を明確にできるケースは多くあります。会社が決めてくれない場合ほど、相談の価値は高いといえます。



