「すぐに仕事を辞めたい」という強い気持ちに悩まされている人は決して少なくありません。人間関係や体調不良、職場環境など理由はさまざまですが、衝動的に退職してしまうと後悔やトラブルにつながることもあります。
この記事では、すぐに仕事を辞めたいと感じたときに知っておきたいステップや注意点、リスクを回避するための具体的な方法まで詳しく解説します。
弊所「弁護士法人みやび」では、すぐに仕事を辞めたいけど、何かしらの事情があり辞めることができない、という人に向けて、退職代行を全国で実施しています。
すぐに仕事を辞めたい理由と職場でのケース別背景

すぐに仕事を辞めたいと感じる背景には、さまざまな理由や職場でのケースがあります。多くの人が同じような悩みを抱えているため、自分の状況を整理し、原因を見極めることが大切です。
体調不良やメンタル不調による退職理由
長時間労働や過度のストレスにより、心身に不調をきたし「これ以上続けられない」と感じるケースは珍しくありません。体調不良が続くと出社が難しくなり、医師から休職や退職を勧められる場合もあります。無理を重ねると回復まで時間がかかるため、早めに判断することが重要です。
人間関係やパワハラが原因の場合
上司や同僚との人間関係が悪化し、いじめやパワハラを受けるようになると、職場に居続けるのが困難になります。人間関係のトラブルは解決が難しく、時間が経つほど精神的負担が大きくなり、辞めたい気持ちが強まる傾向があります。
仕事内容や将来性への不安から辞めたいケース
配属された業務が希望と異なる、やりがいを感じられない、成長やキャリアアップが見込めないと感じると「ここにいても意味がない」という不安が募り、退職を考える人もいます。仕事内容や職場環境のミスマッチはモチベーションを低下させ、辞めたい気持ちにつながります。
今すぐ仕事を辞めたいときに知っておくべきリスクと注意点

「今すぐにでも仕事を辞めたい」という強い気持ちがあるときほど、慎重に行動することが大切です。焦って退職してしまうと、思わぬリスクや損失につながる可能性があります。法律的に問題はなくても、職場や自身の経済状況、キャリアの今後を考えた上で、リスクを理解して判断する必要があります。
退職のタイミングを誤るリスク
1日でも早く仕事を辞めたいと退職するタイミングを間違えてしまうと、経済的にも精神的にも不利になることがあります。例えば、ボーナス支給日や退職金の算定基準日を過ぎる前に退職を決めると、本来もらえるはずの金額が受け取れなかったり、在籍期間が短いために退職金がゼロになる場合もあります。繁忙期や重要なプロジェクト中に辞めると、職場からの印象が悪くなり、将来的な人脈や推薦状にも影響することがあります。また、次の転職活動で「短期離職」の印象が残り、企業側からネガティブに受け取られるケースもあります。タイミングは必ず就業規則を確認し、できれば上司や人事と相談したうえで決めるのが賢明です。
退職金や有給休暇の扱いに注意
退職金や有給休暇の扱いは、会社の規定によって大きく異なります。例えば、退職金は勤続年数が一定に達していないと支給されない、もしくは大幅に減額されることがあります。また、有給休暇は「在籍中に申請して消化する」のが原則で、退職日を決める前にどれだけ消化できるか確認しておくことが大切です。有給を使わずに退職すると、それだけ損をしてしまうことになります。退職の意志を伝える前に、会社の就業規則や労務担当者に確認し、できるだけ有給や退職金を有効に活用できるようスケジュールを立てましょう。知らずに辞めてしまうと後悔につながりやすいポイントです。
すぐに仕事を辞めるメリット・デメリット

すぐに仕事を辞めることには、良い面と悪い面があります。追い詰められた状況では、辞めることが最善の選択に思えるかもしれませんが、メリットとデメリットを冷静に理解することで、その後の人生をより良い方向に導けるでしょう。ここでは、すぐに辞める決断をする前に知っておくべきメリットとデメリットを詳しく説明します。
メリット:心身の回復とリスタートの早さ
最大のメリットは、苦しい状況からすぐに解放され、心身が回復する時間を確保できることです。過度なストレスや過労が原因で心や体を壊してしまう前に辞めることで、健康を守れます。さらに、早めに退職することで新しい環境に飛び込むタイミングも早く、転職活動やスキルアップのスタートが切りやすいのも魅力です。現在の職場にいる時間が長いほど、消耗し、モチベーションを失いやすくなります。リフレッシュして次のキャリアを考えるきっかけになるでしょう。
デメリット:収入減や経歴への影響
一方ですぐに辞めるデメリットとしては、収入が途絶えるリスクがあり、生活費の確保や次の仕事が決まるまでの期間が不安定になる点が挙げられます。転職先が未定のまま退職すると、貯金を切り崩したり、焦って次の職場を決めてしまい、再びミスマッチを起こす可能性も高くなります。こうしたリスクも理解したうえで、事前の準備や計画をしっかりと整えることが大切です。
すぐに仕事を辞めたいときの正しい意思の伝え方とタイミング

「すぐに仕事を辞めたい」という強い気持ちがあっても、伝え方やタイミングを間違えると職場での印象を悪くしたり、余計なトラブルを招いてしまうことがあります。ここでは、上司に退職の意思を伝える適切なタイミングや、メールや電話での伝え方について詳しく解説します。
上司に伝えるタイミングの見極め方
退職の意思を伝えるタイミングは、会社の就業規則に定められた退職申し出期限を守るのが原則です。一般的には、1か月前〜2か月前に伝えるのが望ましいとされていますが、何かしら事情がありすぐに辞めたい場合はその限りではありません。また、上司の忙しい時間帯や会議中に切り出すのは避け、落ち着いて話せる時間を選ぶのが大切です。朝一番や、比較的余裕のある夕方などが理想です。自分の感情が高ぶっているタイミングよりも、冷静に話せる状況で伝えるよう心がけましょう。
すぐに仕事を辞めたいときのメールや電話での伝え方のポイント
急ぎの場合や、対面で伝えるのが難しい場合は、まずメールや電話で退職の意思を伝えるのも一つの方法です。メールの場合は簡潔かつ礼儀正しい表現を心がけ、退職理由や希望する退職日、面談を希望する旨を記載します。例えば「突然のご連絡となり恐縮ですが、一身上の都合により、◯月末で退職を希望しております。後ほど改めてお時間を頂戴してご相談させてください。」といった形です。電話の場合も、第一声はお詫びと退職の意思を簡潔に述べ、後日正式に話し合う機会を設けるようお願いするのが無難です。
すぐに仕事を辞めたいと感じたときに体調不良を理由にしてもいい?

退職理由として「体調不良」を挙げる人も少なくありません。体調不良は正当な理由となりますが、伝え方や準備によっては上司から引き止められたり、手続きを面倒にされることもあります。ここでは、体調不良を理由にする際の伝え方と、診断書が必要になるケースについて説明します。
体調不良を理由にする場合の伝え方
体調不良で退職する場合は、できるだけ事前に医師の診断を受けておくと説得力が高まります。口頭で伝える際は「一身上の都合」としても構いませんが、上司に詳細を聞かれたときに備え、簡単に状況を説明できるよう準備しておきましょう。「体調が思わしくなく、業務に支障をきたしているため、今後の療養に専念したいと考えています」といった表現が適切です。過剰に具体的な症状まで伝える必要はありませんが、真剣に考えている姿勢を見せることが重要です。
医師の診断書が必要なケースとは
退職に際して必ずしも診断書が必要なわけではありませんが、会社側から求められる場合や、即日退職を希望する場合には診断書が役立ちます。特に精神的な不調や、長期間の治療が必要な場合には、診断書があれば上司も納得しやすく、スムーズに手続きが進みやすくなります。退職交渉が難航しそうな場合は、事前に診断書を準備しておくと安心です。会社由来であることが分かれば、会社や上司は責任を追及されることを懸念して、即日退職に合意してくれる可能性が高くなります。
人間関係や職場環境が原因で仕事をすぐ辞めたい場合の解決策

「人間関係が悪い」「職場環境がつらい」という理由で、すぐに仕事を辞めたいと感じる人は非常に多いです。しかし、辞める前に一度立ち止まり、別の選択肢を検討することで状況が改善する場合もあります。ここでは、辞める以外の解決策として考えられる方法を紹介します。
配置転換や休職という選択肢
人間関係のトラブルや部署の雰囲気が合わない場合は、上司や人事に相談して配置転換を希望する方法があります。職場が変わるだけで気持ちがリセットされ、働きやすくなるケースもあります。また、体調不良やメンタルの不調が原因の場合は、医師の診断書をもとに休職するのも一つの手です。一定期間休むことで心身が回復し、その後改めて続けるか辞めるか判断できます。
相談窓口や専門機関の活用方法
会社には多くの場合、社内相談窓口やコンプライアンス担当者がいます。人間関係やハラスメントの悩みは一人で抱えず、まずは専門の担当者に相談してみるのが良いでしょう。社内で解決が難しい場合は、労働局の総合労働相談コーナーや、民間のメンタルヘルス相談機関なども活用できます。外部の専門家に相談することで、法的なアドバイスや具体的な対応策が見えてくることもあります。
仕事を即日辞めたい場合のおすすめの方法と手続きの流れ

「今日にでも辞めたい」「もう精神的に限界で明日から出社できない」という切迫した状況では、通常の退職手続きでは時間が足りず、上司の引き止めや会社の規定に沿わないことで認められないケースもあります。ただし、法律上は即日退職が認められる場合もあり、正しいステップを踏むことでスムーズに進められます。
ここでは、即日退職が認められるケースと、具体的な手続きの流れについて解説します。
即日退職が認められるケースと手続きのステップ
通常、民法上は退職の申し出は「2週間前まで」が原則です。しかし、労働基準法では「やむを得ない事由」があれば即日退職も可能です。例えば、パワハラや過酷な長時間労働で健康が害されている場合や、賃金の未払いがあるなど、会社側に重大な法令違反がある場合に該当します。診断書などの証拠があれば、より確実です。
1. 自分の状況が「やむを得ない事由」に該当するか確認する
まず、自分の状況が法律上認められるケースかを判断します。パワハラの記録、未払い賃金の証拠、医師の診断書などを用意しておくと有利です。
2. 退職届を用意し、即日退職の理由を明記する
「一身上の都合」ではなく、「体調不良のため即日退職を希望します」など、具体的な理由を書いて提出します。書面に残しておくことが重要です。
3. 証拠とともに、上司または人事部に退職の意思を伝える
上司に直接伝えられない場合は、メールや書面で提出しても構いません。やりとりの記録は必ず残しておきましょう。
4. 会社からの連絡や対応内容を記録しておく
会社側の発言や対応を記録しておくことで、後にトラブルになった場合も自分の立場を守りやすくなります。
5. 退職代行サービスを提供している弁護士に相談する
どうしても自分で進めるのが難しい場合は、退職代行を提供している弁護士に依頼すると安心です。法的な代理権を持つ弁護士であれば、未払い賃金の請求や会社との交渉まで対応可能です。
すぐに仕事を辞めたいなら退職代行サービスも選択肢になる

「とても自分では辞めると言えない」「即日辞めたいけど手続きが不安」という場合は、退職代行サービスを活用するのも有効な選択肢です。自分の代わりに退職の意思を伝え、必要な手続きを進めてくれるため、心理的負担が大幅に軽減されます。ここでは退職代行サービスの特徴と注意点を解説します。
退職代行サービスのメリットと注意点
退職代行サービスの最大のメリットは、本人が直接会社とやり取りせずに済む点です。精神的に追い詰められている場合や、上司から強く引き止められる可能性が高い場合には特に有効です。退職代行は弁護士と民間業者が提供していますが、民間の退職代行業者は法的代理権がないため、未払い給与の請求や交渉など法的手続きが必要な場面では対応できません。会社や職場の上司とトラブルへの発展が懸念されるのであれば、速やかに弁護士の退職代行に相談すると良いでしょう。
弁護士が対応する退職代行の特徴
弊所もそうですが、弁護士が運営する退職代行サービスは、法的代理権を持つため、未払い賃金や慰謝料の請求、トラブル対応まで任せることができます。民間業者に比べて費用は高めですが、それでも2~3万円程度ですし、安心感や対応範囲を重視したい人にとっては費用対効果は高く、なによりも安心して任せることができるのでおすすめです。特に即日退職や、複雑な事情が絡む場合は弁護士対応のサービスを選ぶとよいでしょう。
すぐに仕事を辞めたいなら「弁護士法人みやび」の退職代行を利用しよう

弊所「弁護士法人みやび」は、退職代行の黎明期より参入している老舗の法律事務です。労働問題を専門とするベテラン弁護士が直接会社の責任者と退職交渉するため、失敗がなく、トラブルに遭遇した際も法的根拠を主張して会社側の要求を退けることができます。
いま働いている会社をすぐに辞めたい人は、まずは辞められない事情を含めて現状を整理しつつ、弊所にお問い合わせください。弊所ではLINE問い合わせ、転職サポート、退職後のアフターサポートなどを整備しております。まずはお気軽にご相談ください。

弁護士法人「みやび」は全国の「会社を辞めたいけど辞められない」人に退職代行サービスを提供しています。LINE無料相談・転職サポート・残業代等各種請求にも対応しており、2万7500円(税込)から承っています。まずはお気軽にご相談ください。
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すぐに仕事を辞めたい人向けによくある質問のまとめ
ここでは、すぐに仕事を辞めたいと感じたときに、多くの人が疑問に思うポイントや不安に感じる点について、よくある質問と回答をまとめました。トラブルを防ぎ、安心して退職を進めるための参考にしてください。
質問:すぐに仕事を辞めたいのですが、法律的に問題はありませんか?
法律上は「やむを得ない理由」があれば即日退職も可能ですが、原則として雇用契約は2週間前までに申し出る必要があります。精神的・身体的な理由がある場合は診断書を用意するなど、適切な準備をするとスムーズです。
質問:退職のタイミングを間違えると、どんなリスクがありますか?
ボーナスや退職金の支給日より前に退職したり、有給休暇を消化せずに辞めると、金銭的に不利になることがあります。就業規則を確認し、計画的に退職するのがおすすめです。
質問:体調不良を理由にすぐに仕事を辞めたい場合、診断書は必須ですか?
必須ではありませんが、提出を求められるケースもあります。特に即日退職を希望する場合や、精神的な不調の場合は診断書があると説得力が増し、手続きもスムーズです。
質問:人間関係や職場環境が原因の場合、仕事を辞める以外の選択肢はありますか?
配置転換や休職を相談する、社内外の相談窓口や専門機関に相談するなどの選択肢もあります。それでも改善が見込めなければ、退職も選択肢の一つです。
質問:すぐに仕事を辞める場合、退職を上司に伝えるタイミングや方法に注意点はありますか?
できるだけ冷静に話せるタイミングで伝え、就業規則に沿った申し出期限を守るのが原則です。急ぎの場合はメールや電話で先に意思を伝え、後日改めて面談すると良いでしょう。
質問:即日退職したい場合、どんな条件が必要ですか?
過酷なハラスメントや賃金未払いなど、会社側に法令違反がある場合は即日退職が認められやすいです。証拠や診断書があるとよりスムーズです。
質問:仕事をすぐに辞めたいときに退職代行サービスを使うメリットは何ですか?
自分で会社とやり取りせずに済むため、精神的負担が減り、スムーズに手続きを進められます。特に強い引き止めやトラブルが予想される場合に有効です。
質問:弁護士の退職代行と民間の退職代行の違いは?
弁護士は法的代理権があるため、未払い賃金や慰謝料請求、トラブル解決まで対応可能です。民間業者は伝達のみで法的交渉はできません。
質問:退職代行を利用した後、会社に行く必要はありますか?
通常はありません。退職代行が代わりに手続きを進め、必要な書類や備品の返却方法も案内してくれるため、直接職場に出向く必要はほとんどありません。